はじめましてみなさん! 株式会社LUZ代表取締役の浅水と申します
弊社では、従業員のスキルアップや意識向上を目的として、 毎週木曜日の定例会議の後にデザイン勉強会を行なっています。
その内容をこちらのブログにもまとめてほしいということで、今回は 「ブランディングデザインって何?」をテーマに書いていきたいと思います。
そもそもデザインって何?
意外と難しいこの質問。デザイナーでも即答できる人は少ないんじゃないでしょうか。
私も、美大受験予備校時代に、「アートとデザインの違いは?」というテーマで何枚も作文をさせられた記憶があります。 デザインという言葉あえて日本語訳するなら、「意匠」という言葉になりますが、
昨今では「デザイン思考」「組織デザイン」などの言葉も生まれ、
「意匠」という一言で説明するには語義が広がりすぎている気がします。
そもそも「デザイン(design)」という言葉の語源はラテン語の「designare」であり、 これは「設計・計画し描き示す」ことを指す言葉だそうです。
初めに、ある問題を解決するぞという「目的」があり、
そのために「設計・計画」するという過程があり、
最終的に「視覚化」するという、
この全工程を一語にまとめると「デザイン」。
これが現代の文脈で使われるデザインの語義なのではないかと考えます。
いいデザイン/わるいデザインって何?
では、デザインの良し悪しは何によって定義されるのでしょうか。
パッと見かっこいい=良いデザインと思ってしまいがちですが、「目的→設計・計画→視覚化」をデザインとすると、 「目的をどれだけ達成しているか」がデザインの良し悪しの指標であるといえます。
例えば、スーパーの特売のチラシ。
目的は、
今日が特売日で
色んな商品がとにかく安い
それをできるだけ多くの人に伝える
ことです。
一見ごちゃっとして、文字ばかり圧が強くて、かっこいいデザインではないかもしれませんが、 上記の目的を最短ルートで達成するのに適した良いデザインとも言えます。
逆に、こちらのデザインを見てみましょう。
こちらはユニクロやTSUTAYAなどのロゴデザインで知られる佐藤可士和さんの制作したセブンイレブンのコーヒーメーカーです。
スタイリッシュでかっこいいデザインではあるのですが、実際に使用された現場を見るとこの有様。
これは見た目の良さを整えるあまり
コンビニという老若男女が集う場所で
スタッフの手間をかけずにコーヒーを提供できるマシン
という目的から逸れ、スタッフが逐一ボタンの説明をしたり追加で文字を付け足す手間が発生してしまった例ともいえるでしょう。
ブランディングって何?
ブランディングとは、要は「ブランドを形作りその価値を高めていくこと」なのですが、 そもそも「ブランド(brand)」とはなんなのか?
こちらも言葉の語源を辿ると、古ノルド語の「brander」という言葉にたどり着きます。 これは「家畜などに焼印を押す」という動詞であり、これには「この家畜は私のものだぞ」と示す意味がありました。
つまり、ブランドとは自分の提供する商品・サービスに対して「この商品・サービスは私が提供しているものだぞ」とわかりやすく主張するためのものなのです。
ブランディングはさらに、その主張を分かりやすくしてさらに付加価値を生み出していく、 分かりやすくいうと「この商品・サービスは、こんなに素晴らしくて魅力的な私が提供しているものなんだから、好きになってくれるよね?」くらいの感じでしょうか。
定義はわかったけれど、例えばどんなことをするのか?
ブランディングにも集客・採用・対企業広報など様々な目的があり、 それによって手法は様々です。
例えば、
一貫性のあるデザインでブランドのイメージを定着させる
SNS、オウンドメディアなどでブランドの発信力をつける
様々な活動に参加しブランドの社会貢献度をアピールする
コンテストなどで受賞しブランドの持つ技術力や品質をアピールする
ネームバリューのある会社と提携を組む
などなど……
弊社はブランディングデザインの会社ではありますが、デザインだけがブランディングの手法ではないことも知っておくと良いかもしれません。
ブランディングデザインって何?
さて、前置きが長くなりましたが、こちらが今回の本題です。
デザインとは「目的→設計・計画→視覚化」、
ブランディングとは「ブランドを形づくりその不可価値を高める」こと。
つまり、ブランディングデザインの語義とは、
「目的に沿ったブランドを設計し、視覚化することでブランド価値を高める」ことです。
先ほどあげたブランディングの様々な施策の中で、 特に対外的な発信をする場合には、必ず視覚化が必要となります。
その部分を担うのが私たちのようなブランディングデザインを得意とするデザイナーです。
実際にどういうことをするのか?
詳細な工程に関してはまた別の記事でお話しするとして、 ここではざっくりとブランディングデザインの要素をお伝えします。
コンセプト作り 目的、現状分析、MMV、ブランディング戦略、CI/VIの立案およびその視覚化
パッケージ作り ネーミング、キャッチコピー、ロゴ、キャラクター、WEBサイト、広告などの制作
ツール作り 商品パッケージ、ノベルティ、ユニフォーム、名刺、封筒、SNSコンテンツなどの制作
発信 SNS運用、広告出稿、オウンドメディア、プレスリリース、イベント出展など
このように、ブランディングデザインといっても様々な要素があり、 全てをやろうと思うと費用も時間もかかってしまいます。
大切なのは、目的に合わせた戦略作りです。
今ある強みはなんなのか、それを活かすために何が必要なのか、それをどのように視覚化するか。
社内でそれを見極めるのも大事ですが、客観的な視点として第三者のプロの意見を参考にするのも有効な手でしょう。
弊社では徹底したヒアリングを行い、ブランドアイデンティティの確立まで二人三脚で寄り添いながら、デザイン制作を行います。
何からやればいいかわからない、という方は是非一度ご相談ください。
まとめ
今回のデザイン勉強会では「ブランディングデザインって何?」を解説させていただきました。 社内向けの勉強会の内容なので本文とは趣旨がズレますが、この記事をご覧の皆さんに押さえていただきたいポイントはこちら。
1. ブランディングデザインとは「目的に沿ったブランドを設計し、視覚化することでブランド価値を高める」こと。
2. その目的は、集客・採用・対企業広報など様々。目的に合わせて適切な手法を選ぶのが大事。
3. 何をすればいいか迷ったらプロに相談するのも手!
ブランディングデザインという言葉を知っていただくことで、私たちLUZがどんなことを得意とするデザイン会社なのか知っていただけましたら幸いです。
今後も社内勉強会の内容を記事として発信していきます。
更新情報はXなどで発信しておりますので、是非フォローをお願い致します!
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